解体費用ナビ

解体の見積書はどこを見るか

総額だけを見比べても判断できません

基本の解体費用を安く見せておいて、重機回送費・養生費・予備費で帳尻を合わせる調整が 業界内から指摘されています。安く見える見積もりが本当に安いとは限りません。項目ごとの数量と単価を並べて比べてください。

  1. 1

    「一式」でまとめられた項目がないか

    一式見積もりは内訳が見えないため、後から追加費用が出やすい。項目ごとの数量と単価が書かれているのが正しい見積書。

    危険信号:「解体工事一式 1,200,000円」しか書かれていない

  2. 2

    延床面積と坪単価が明記されているか

    坪単価が書かれていれば他社と比較できる。書かれていない場合、総額から逆算して自分で確認する。

    危険信号:面積の記載がなく、総額だけが提示されている

  3. 3

    現地調査をしたうえでの見積もりか

    図面や写真だけの概算見積もりは、着工後に「実際は条件が違った」として追加請求される典型パターン。重機が入るかは現地でしか判断できない。

    危険信号:電話やメールだけで金額が出てきた

  4. 4

    アスベストの事前調査が含まれているか

    2022年4月から一定規模以上の解体では事前調査結果の報告が義務。2006年以前の建物は特に確認が必要。「調査後に別途」の場合、上限がいくらになりうるかを先に聞く。

    危険信号:アスベストの項目そのものが見当たらない

  5. 5

    地中埋設物が出た場合の単価が決まっているか

    掘るまで分からないため見積もり対象外になりがちだが、「別途実費」だけの記載だと後から言い値になる。単価を先に決めておく。

    危険信号:「地中障害物は別途」としか書かれていない

  6. 6

    残置物の処分は含まれているか、含まれていないか

    家具・家電が残っている前提かどうかで数十万円変わる。自分で片付ければ下がる分がいくらかを聞くと、内訳の実態が見える。

    危険信号:残置物の扱いに触れていない

  7. 7

    重機回送費が距離に見合っているか

    基本費用を安く見せるための調整項目として使われやすい。近隣の業者なのに回送費が高い場合は理由を聞く。

    危険信号:近くの業者なのに回送費が10万円を超えている

  8. 8

    養生費が相場から外れていないか

    同上。密集地では必要な費用だが、他社と比べて突出していれば帳尻合わせの可能性がある。

    危険信号:他社が5万円のところ、1社だけ30万円

  9. 9

    廃棄物の処分費が種別ごとに分かれているか

    木くず・コンクリートがら・混合廃棄物で単価が違う。まとめられていると数量をごまかせる。

    危険信号:「廃材処分費」の1行のみ

  10. 10

    解体工事業の登録または建設業許可を持っているか

    解体工事を請け負うには、建設業許可(解体工事業)または解体工事業の登録が必要。無登録の業者は避ける。

    危険信号:許可・登録番号を提示できない

  11. 11

    マニフェスト(産業廃棄物管理票)を発行するか

    廃棄物が適正に処理された証明。不法投棄されると、排出事業者である施主側が責任を問われる可能性がある。

    危険信号:マニフェストについて説明がない

相見積もりは必ず取ってください

解体費用は構造・立地・附帯工事で2〜3倍ばらつきます。1社だけの見積もりでは、 それが高いのか安いのか判断する材料がありません。最低3社は取ってください。

そのうえで、安い順に並べるのではなく、上のチェックリストで揃っている順に並べてください。安い見積もりは、含まれていない項目が多いだけかもしれません。